NISAで毎年一括投資ひふみ投信、ジェイリバイブ、EXE-iグローバル～など中小型株投信の成績は？-NISAで積立投資手帳

※ 記事を更新しました（2018年5月7日）。

高い成長性の期待される中小型株を中心に投資する投資信託の2014年からNISA（一般NISA）で毎年、最初の営業日に一括投資した時の成績をまとめてみました。

対象は『ひふみ投信』、『ひふみプラス』、『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』、『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』の4つです。

ファンドの特徴

『ひふみ投信』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄が無いような時には現金比率を高める場合があります（最大で50％未満）。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。外貨建資産は原則として為替ヘッジは行いません。

中小型株のイメージが強い『ひふみ投信』（『ひふみプラス』）ですが、時価総額別比率では中小型株と超小型株の合計が過半数を超えている一方で、大型株も全体の約4割を占めています。

2018年3月末月報より

『ひふみ投信』は直接販売なのでレオス・キャピタルワークスに口座を開設する必要があります。振込購入での振込手数料は自己負担ですが、定期定額引落し購入では引落しにかかる手数料はありません。購入時の買付手数料は無料です。

投資信託を保有している間かかる信託報酬（年率）は税込1.0584％（税抜0.98％）です。保有期間が5年以上10年未満で0.2％、保有期間が10年以上は0.4％、信託報酬の一部が還元されます（そのぶん口数が増えます）。換金時の信託財産留保額はありません。

『ひふみプラス』は、直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

イオン銀行など銀行やSBI証券や楽天証券など証券会社で購入できます。購入時の手数料の上限は税込3.24％（税抜3％）ですが、販売会社によって異なりネット証券など無料の場合もあります。

信託報酬（年率）は純資産総額500億円までは税込1.0584％（税抜0.98％）、500億円を超える部分は税込0.9504%（税抜0.88％）、1,000億円を超える部分は税込0.8424%（税抜0.78％）となっています。換金時の信託財産留保額はありません。

『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に投資します。

SBI証券や楽天証券等で購入できます。購入時の手数料の上限は税込3.24％（税抜3％）ですが、販売会社によって異なりネット証券など無料の場合もあります。

信託報酬（年率）は税込1.836％（税抜1.7％）で、換金時に信託財産留保額として基準価額から0.3％差し引かれます。

『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』は口数買付のみで金額を指定して購入することができないのでNISAには不向きです。

金額買付や積立買付に対応した「SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ（年２回決算型）」の運用期間がまだ短いため、代わりに取り上げています。

ひふみ投信（ひふみプラス）とSBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ組入上位10銘柄

ひふみ投信・ひふみプラスは2018年3月末月報より
ジェイリバイブは2018年4月27日付週報より

『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』は、主にETF（上場投資信託）への投資を通じて日本を含む世界の中小型株式に投資します。基本投資割合は米国60％、米国以外40％です｡原則として為替ヘッジを行いません。

りそな銀行やSBI証券、楽天証券等で購入できます。購入時の手数料や換金時の手数料（信託財産留保額）はありません。

信託報酬（年率）は税抜0.23％で、投資対象の投資信託証券の管理報酬等を含めた実質的な負担（年率）は税込0.3524％程度です。

2018年3月末月報より
銘柄数は2017年5月12日付交付運用報告書より

ファンドの成績

毎年、最初の営業日に一括投資した（購入時手数料は無料）と仮定して2018年5月2日の基準価額をもとに各年度の損益や評価額を計算しています。

売買が成立する約定日はジェイリバイブと日本株（TOPIX）インデックスファンドは申込受付日当日、それ以外は申込受付日の翌営業日です。各年度の基準価額はその年最初の営業日を起点にファンドごとの約定日に合わせています。

NISAの投資枠は2016年以降それまでの100万円から120万円に増額されています。端数は四捨五入しています。

ひふみ投信、ひふみプラス、SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ、eMAXIS TOPIXインデックス成績表

過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

上記の期間では『ひふみ投信』、『ひふみプラス』、『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』の3つとも、東証株価指数に連動する『eMAXIS TOPIXインデックス』よりも好成績でした。

特に『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』は、テレビのカンブリア宮殿で話題の『ひふみ投信』を上回る優秀な成績でした。

EXE-i グローバル中小型株式ファンド、＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド成績表

過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

上記の期間では『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』の通算成績は、先進国株式インデックスファンドの『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド』をわずかに上回っています。

まとめ

一般的に中小型株は上がる時も下がる時も値動きが激しくなりがちと言われています。

いくら通算成績が好調だったとはいえ中小型株を中心にした投資信託にのみ全力投資は、株式市場が変調して相場が崩れた時が怖いですよね。

米国の長期金利の上昇など金融政策の正常化ともない、株価のピークアウトを心配する声も聞かれます。

将来の予測は困難ですが、預貯金等の安全資産の確保や分散投資といった資産運用の定石も忘れないようにしたいです。

・全世界株式インデックスファンドをコア、『ひふみプラス』をサテライトとした場合の運用実績は？

・全世界株式インデックスファンドをコア、『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』をサテライトとした場合の運用実績は？

・海外株式の比率が上昇中の『ひふみプラス』を楽天・全世界株式、ジェイリバイブ、JPX日経中小型株指数やTOPIX連動型と比較

こぼれ話
『ひふみプラス』と『SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ』はネット証券大手のSBI証券や楽天証券で購入可能です。