積立投資への疑問「1円でも損をしたくない。インデックスファンドの積立投資なら大丈夫?」

2016年10月10日月曜日

積立投資Q&A

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思案顔の犬写真

インデックスファンドの積立投資なら損をしない?

「たとえ1円でも赤字には耐えられない。インデックスファンドを利用した積立投資なら絶対に損をしない?」。……残念ながら、それは無理です!(苦笑)

インデックスファンドは日経平均やTOPIXといった指数(インデックス)に連動する投資信託です。

積立投資は相場が好調な時も不調な時も積み立てを続けることでホドホドの買値に落ち着くことを期待するものなので、相場が不調な時は赤字は避けられません。

むしろ損をしたくないと好調な資産ばかり追いかけていると高値づかみになって手痛いしっぺ返しを受けることになるかもしれません。

安定的な運用をするには

教科書的には、株式が好調な時はリターンの低い債券は人気がなくなり、逆に株式が不調な時は安定した債券が人気になります。

株式と債券の比率を一定に保つよう、株式が値上がりして債券が値下がりしている時に株を売って債券を買います。逆に債券が値上がりして株式が値下がりしている時に債券を売って株式を買います。

短期的には、値上がりしてるものを売って値下がりしているものを買うので損な取引をしているように思えるかもしれません。ですが長い目で見ると極端な高値づかみや投げ売りを避けることができて、結果的に安定した運用ができるようになります。

資産運用の基本は内外の株式や債券への分散投資です。事前にどの資産が値上がりするのかはわからないし、今値上がりしている資産の好調がいつまで続くのかも不明ですよね。

だからこそ複数の資産に分散しながらコツコツ積み立てを続けていきます。年に1度くらい好調な資産と不調な資産をならして資産配分を一定に保つことで、特定の資産が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりするのを避けます。

リバランス図解
比率の増えた資産の一部を売却し比率の減った資産を購入して元に戻す

大儲けはできないにせよ大やけどを負わずにすむなら、長い目で見て負けにくい運用になりますよね。

もちろん時にはリーマンショックのような暴落もあります。内外の株式インデックスファンドの基準価額も大きく下落しましたが約5年で元の水準を回復しています。

後から振り返れば暴落時にも積み立てを続けることが安値で仕込む大きなチャンスだったとわかりますけど、そのためには忍耐も必要ですね。

損失に耐えられないなら個人向け国債という選択肢も

損失を出すのにどうしても耐えられないなら、時に我慢のいるインデックスファンドの積立投資より「個人向け国債」という選択肢もあります。

変動10年ならおおむね預貯金よりは高金利ですし、1年たてば中途解約もできます。直前2回分の利子が差し引かれますが1000万円以上でも実質的に元本保証を受けられます。

今は金利が下限の年率0.05%ですけど(2017年4月現在)、半年ごとに実勢金利に応じて適用利率が変わるので金利が上がった時にも対応してくれます。

郵便局でも購入可能ですし、一部の証券会社や銀行では一定額以上の購入でキャッシュバックキャンペーンもしています。




こぼれ話
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。

少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。

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