積立投資への疑問「貯蓄から投資へというけれど預貯金だけじゃダメなの?」

2016年10月7日金曜日

積立投資Q&A

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思案顔の猫(エキゾチックショートヘア)写真

収入と支出のバランスの確認が先

「貯蓄から投資へというけれど、株や投資信託なんてよくわからない。預貯金だけじゃダメなの?」。いいえ、預貯金も投資の大事な一部ですし、わからないものに無理に手を出すこともないと思います。

ファイナンシャルプランナーの方がよくおっしゃるように、まずは車や保険、住宅費、教育資金などの大きな支出についてそれが本当に必要なものなのか適正な範囲なのか収入と支出のバランスを確認するほうが先でしょうね。

節約したいなら細々とした出費を見直すより月々の固定費の削減をするほうが効果的です。上記の大きな支出以外にも携帯電話やインターネット、電気料金など契約プランの見直しが可能な項目はないでしょうか。電力の自由化で電力会社の乗り換えも今は可能です。

家族の反対がないなら惰性で続けているような定期購読の雑誌や新聞を解約するという手もありますね。一人暮らしならテレビもいらないかもしれません。ニュースはスマートフォンで見れますし、雑誌や新聞は週末に図書館でまとめて読むこともできます。

もし、仮に月に5,000円でも固定費を削減できれば年間で6万円、10年で60万円の節約になります。

投資の必要性

NISA(少額投資非課税制度)の新設や個人型確定拠出年金の対象者が拡大されるのは、財源不足で公的年金の縮小(支給額の削減、支給開始年齢の引き上げ)が不可避だからという理由もありそうです。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が株式への投資割合を増やしたことで赤字を招いたとして批判をあびています。しかしながら国の借金が膨大で金利を上げられない以上、リターンを得るためには国内の債券だけではなく内外の株式や債券に分散投資するしかないというのが現状だと思います。

確定拠出年金は個人型企業型問わず元本確保型の商品(定期預金や保険)もありますから、リターンは期待せず所得税や住民税が軽減される節税メリットだけ享受しておくということもできます。専業主婦や無収入の方の場合、確定拠出年金は所得に対する節税メリットがなく元本確保型の商品だと低金利の今は手数料負けしてしまうので注意してください。

ただ、今の日本はデフレですが少子高齢化で人口が著しく減少して経済が縮小すれば、将来、円安を通じて食料品や燃料の値上がりといった輸入インフレが起きる可能性もあります。そうした時に円安のデメリットを相殺できる外貨建て資産を持っておけば、ある程度はインフレによる資産の目減りという痛みを緩和できるかもしれません。

だからといって預貯金をすべて外貨建てにするような極端なことをしては危険です。金融庁が積立NISAの創設を要望していますが、家計の中長期的な資産形成を助けるために推奨されているのは積み立てによる「投資時期の分散」と国内外の株や債券への投資という「投資対象の分散」による分散投資の徹底です。

収入と支出のバランスを見直して余裕があれば預貯金等で安全資産をしっかり確保した上で、余裕資金の一部で確定拠出年金やNISAといった制度を使って分散投資に挑戦してみるというのが定石ではないでしょうか。

こぼれ話
格安スマホにnuroモバイル(ソニーネットワークコミュニケーションズ)の「0SIM」の音声通話プラン(月額700円ちょっと)を組み合わせて、1年ほど使っています。

正直、通信速度は遅くて外でのネットサーフィンには向きませんが、たまに通話するだけで家でのWi-Fi利用がメインなら、これで十分だと思います。




追記
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。

少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。

楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました
楽天ポイントで投資信託が購入可能に!どんな点を重視してファンドを選ぶ?今週の値動きとNISA口座(170826)



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