積立投資への疑問「バランスファンドは初心者向き?逆に初心者には向かない?どっち!?」

2016年10月9日日曜日

積立投資Q&A

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バランス!

バランスファンドは初心者向き?

「バランスファンドは初心者向きとか、逆にバランスファンドは初心者に向かないとか言われるのはなぜ?」。バランスファンドが初心者向きと言われるのはお手軽だからだと思います。

内外の株式や債券、リート(不動産)といった資産ごとにインデックスファンドを複数、組み合わせて投資するのにくらべれば、バランスファンドは最初から資産配分が決められていて迷う余地がありません。

運用の途中で好調な資産と不調な資産をならして元の資産配分に戻す作業(リバランス)もいらず、おまかせでいいので手間がかかりません

バランスファンドは初心者に向かない?

逆に初心者に向かないという見方もあるのは一口にバランスファンドと言っても実は中身はいろいろあって、本当にそれがその人に合ってるのか初心者に判断するのは難しいと思われているからでしょうか。

低コストなインデックスファンドで構成されたものだけでなく、市場平均以上の運用成績を目指したアクティブファンドを束ねた比較的高コストなものもあります。

伝統資産である内外の株式や債券だけで構成されたもの、リート(不動産)を加えたもの、さらにコモディティ(エネルギーや貴金属、穀物など)やヘッジファンドにまで投資対象を広げたもの。

内外の資産配分の比率や新興国を投資対象に加えるのかどうか、さらには為替リスクをヘッジ(回避)するのかしないのか選択肢は無数にあります。

といっても実際はいくつかある定番商品の中から好みに近いものを選ぶことになると思います。資産規模が小さかったり設定されて間もない実績の乏しい投資信託だと、繰り上げ償還と言って資金が集まらずに運用が途中でストップしてしまうこともありますので。

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投資信託選びの目安として一般的には、株式より債券のほうが値動きは小さく、リート(不動産)の値動きは株式と債券の中間くらい。

海外資産より為替リスクのない国内資産のほうが変動リスクは低く、将来性はあるものの未成熟な新興国より社会基盤の整っている先進国のほうが投資対象としても安定している、とされています。

バランスファンドは勉強にならない!?

あとバランスファンドが初心者に向かないとされるのは、バランスファンドで楽(らく)をしすぎると退屈で勉強にならないという厳しい意見もあるのかもしれません(苦笑)。

先ほどリート(不動産)の値動きを株式と債券の中間くらいと言いましたが、実際はリートの市場規模は債券や株式よりはるかに小さいので投資資金の流出入によって時に株式よりも値動きが激しくなる場合もあります。

ひとまとめにされたバランスファンドだと、そうした個々の資産の値動きを直接体験することは難しいですよね。

資産ごとの値動きを実感できたほうが、どうしてその資産が好調なのか、あるいは不調なのか、経済ニュースに敏感になれて投資に対して興味を持ち続けられるというメリットもあると思います。

複数の資産に分散投資した場合の値動きや変動リスクを詳しく知りたい場合には、大和証券投資信託委託の「iツール」の資産分散シミュレーションや野村アセットマネジメントの「投信アシスト」のポートフォリオ分析が便利です。

結局はその人の性格次第?

逆に初心者のうちは個々の資産の値動きに惑わされないほうが投資を続けやすいのでは?という見方もありますね。人の心理として、どうしても好調な資産にはもっと投資したくなるし、下落してる不調な資産に投資を続けるのは平均取得単価を下げられるとわかっていても精神的につらいですよね。

バランスファンドでも月次の運用レポートを見れば投資している資産ごとの値動きを知ることはできます。もっとも、おまかせするのに次第に慣れてくると、そこまで熱心に細かくチェックするのは最初のうちだけかもしれません?

いずれにせよ、始めてみないことには自分に向いているかどうかわからないと思います。もしかしたら仕事に集中できなくなるなど、投資すること自体、自分に合ってないと判断する結果になるかもしれません。

最初はごく少額から試した方がいいでしょうね。




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