インデックスファンドの新定番?iFreeの内外債券の成績をSMT、eMAXIS、Funds-i、ニッセイ、たわらと比較

2016年10月17日月曜日

債券

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大和投資信託のインデックスファンドiFreeシリーズは2016年9月8日に設定されたばかりですが、低コストを武器に大手ネット証券の積立ランキングの上位にすでに入っているようです。

iFreeシリーズの設定来約1カ月の「内外債券」の成績を既存のSMTeMAXISFunds-iニッセイたわらと比較してみました。iFreeシリーズの設定日の基準価額は1万円ちょうどにそろえられているわけではないようです。信託報酬は税抜きの数字です。

国内債券成績

国内債券成績

国内債券を対象にしたインデックスファンドの成績は、過去1カ月強の期間ではニッセイが1位、たわらが2位、SMTが3位、Funds-iが4位、eMAXISが5位、iFreeが6位でした。ただ、国内債券は基準価額がほとんど変動していないので騰落率を比較するには数字が小さすぎるかもしれません。

ベンチマークはどのファンドもNOMURA-BPI総合指数で共通していて修正デュレーション(金利変動に対する感応度)や最終利回りもファンド間でほぼ差はないものの、組入銘柄数は大きく異なっています。特にニッセイは独自のクオンツモデルを利用しているそうで銘柄数が他社に比べ極端に少ないです(ニッセイ33銘柄、Funds-i 1028銘柄、eMAXIS 948銘柄、SMT 729銘柄、たわら425銘柄、iFree 267銘柄)。

「iFree 日本債券インデックス」の信託報酬は新発10年国債の利回りが1%以上の時は年率0.22%(税抜)、1%未満の時は0.14%(税抜)となっています。

外国債券成績

外国債券成績

 外国(先進国)債券を対象にしたインデックスファンドの成績は、過去1カ月強の期間ではiFreeが1位、eMAXISが2位、たわらが3位、ニッセイが4位、SMTが5位、Funds-iが6位でした。いずれも赤字ですが信託報酬が低い順に落ち込みが少ないようです。例外はeMAXISで信託報酬が比較的高いわりに健闘しています。

新興国債券成績

新興国債券成績

たわらノーロードとニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズには新興国債券の設定がありません。新興国債券を対象にしたインデックスファンドの成績は、過去1カ月強の期間ではeMAXISが1位、SMTが2位、Funds-iが3位、iFreeが4位でした。

まとめ

新登場のiFreeは、外国債券では順当な成績だったものの、国内債券や新興国債券では信託報酬の低さが成績に反映されなかったようですが、その差はわずかでまだ設定されたばかりということもあり、もう少し長い目で見守る必要がありそうです。

ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズがiFreeシリーズに対抗してまた信託報酬を引き下げるのではないかとのニュースもあるようですが、ニッセイのインデックスファンドはファンドによってはコストを引き下げるために組入銘柄数が控えめだったり(その分、ベンチマークとの連動性には不利な面も)、やや個性が強い印象です。

ニッセイに限らず信託報酬の差だけで投資するファンドを決めてしまうと、インデックスファンドとはいえ信託報酬の低さが必ずしも運用成績に反映されない場合もありますので(マザーファンドの規模や信託報酬に含まれない売買コストの相違など)、目論見書や運用レポートを読みくらべてみることをおススメします。「iFree 新興国株式インデックス」が他社の新興国株式インデックスファンドとは連動させる指数が違っていたように、同じ資産クラスに投資していてもベンチマークが異なることもありますし。




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