NISAの投資枠は最大600万 債券を含むバランスファンドに投資しても分散の意味がない!?

2016年11月25日金曜日

NISA注意点 バランス

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進むべきか退くべきか リスク許容度は人それぞれ?

NISA投資への疑問と私なりの考えをまとめてみました。

NISA投資枠は大きくない?


疑問1「NISAの投資枠は1年で120万円、5年で期限が来るので最大でも600万円の運用額だから、わざわざ債券に分散する意味はないのでは?」

確かにインデックスファンドを通して株式に投資するなら債券に投資せず株式100%だったとしても、リーマンショックの時でも半減ですみました。

個別の企業の株に集中投資するのと違って全損かそれに近い状態にまで追いやられることはありませんでした。

運用額が5,000万なら半減してしまうと2,500万円の損失ですが、NISAの限度額600万円の運用なら半減でも300万円の損失です。

ある程度収入があれば、取り戻せなくもない金額ではあるかもしれません。

でも、人によってリスク許容度は違うので、子供や家族のいる方であれば300万円は小さくない額ですよね。

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バランスファンドも暴落時には大きく下落


疑問2「債券を含むバランスファンドでもリーマンショックの時は大きく下落しているのだから、分散する意味がないのでは?」

リーマンショックの時、外国株式インデックスファンドの基準価額は約60%減、国内株式インデックスファンドは約50%減、バランスファンド(国内株式20%、外国株式20%、国内債券20%、外国債券20%、国内REIT10%、外国REIT10%)は約40%減でした(関連記事)。

NISAの投資枠は最大600万円ですから内外の株式に半分ずつ投資していた場合は55%減で残りは270万円、バランスファンドに投資していた場合は40%減で残りは360万円、その差は90万円ほど。

確かに暴落時でこのくらいの差ならリスク許容度によっては株式インデックスファンド100%でも構わないという人もいそう!?

安全資産はリスク資産とは別に確保すべき


疑問3「暴落時にリスク資産に手をつけなくてもいいように、そもそも安全資産はNISAとは別に確保しておくべきでは?」

同じ10万円を引き出すのでも600万円の時なら全体の16%強ですが、暴落して300万円の時は全体の33%強に当たりますから影響が大きいです。

暴落時にリスク資産を取り崩さなくてもいいように安全資産はしっかり確保しておく必要があります。

今のところNISAでは(価格変動のある国内債券インデックスファンドなら購入可能ですが、元本保証の個人向け国債は購入できないです。

生活防衛費を別にちゃんと用意しておくなら、NISAの節税メリットを最大限に生かすために株式インデックスファンド100%もアリでしょうか?

まとめ

確かにNISAの投資枠は最大600万円と限られていますのでリスク許容度の高い人なら節税メリットをできるだけ多く受けるのに株式インデックスファンド100%でもいいのかもしれません。

ただ、NISAの場合、5年の期限が来た時に購入した金額を下回っていると、その値下がりした金額が取得価格と見なされて、売却時に税金が増えてしまうデメリットもあります。

例えば100万円で購入したものが期限が来た時に80万円に値下がりしていると、80万円が取得価格になります。その後、100万円に戻った時に売却すると20万円が利益と見なされて、約4万円ほど税金を納めなくてはいけません。

利益を最大化しようと思ったら値上がりしそうな資産に100%投資して、かつ売却時のタイミングも見計らう必要がありますね。

そこまでできないと感じるなら、バランスファンドでそこそこの利益をめざすのも選択肢の一つだと思うのですが、どうでしょう?




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