個人型確定拠出年金で投資可能なファンドも比較します |
アメリカ大統領選後に為替相場の大きな変動があったために「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の運用実績とベンチマークにかい離が生じたとの発表が先月、ニッセイアセットマネジメントからありました(PDF)。
信託報酬の引き下げという歓迎すべきニュースもあったのに残念ですよね。「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬(年率)は従来の税抜0.24%から2016年11月22日より税抜0.2%に引き下げられています。
積立投資の場合、他の先進国株式インデックスファンド(「たわらノーロード 先進国株式」)とどのくらい成績に差があるのか確認してみました。「たわらノーロード 先進国株式」は楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)でも投資可能です。楽天証券のライバルであるSBI証券の個人型確定拠出年金で投資できる「DCニッセイ外国株式インデックスファンド」や「EXE-i 先進国株式ファンド」も比較対象に加えてみました。
NISA(少額投資非課税制度)の枠が年間120万円なので年初から毎月10万円ずつ積み立てた(月初の営業日に約定した)と仮定して、2016年12月26日の基準価額をもとに損益を計算しています。
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ファンドの特徴
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(信託報酬年率税抜0.2%)と「たわらノーロード 先進国株式」(信託報酬年率税抜0.225%)、「DCニッセイ外国株式インデックスファンド」(信託報酬年率税抜0.21%)は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ・インデックスに連動するインデックスファンドです。MSCIコクサイ・インデックスは2016年5月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,321銘柄で構成されています。「EXE-i 先進国株式ファンド」は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたFTSEカイガイ・インデックスを参考指標としたファンドです。基本投資割合は米国株式60%、欧州株式30%、アジア・太平洋地域(日本を除く)株式10%で、3種のETFを通じて3,663銘柄に投資しています(2016年3月~4月末現在)。
先進国株式インデックスファンド成績比較
まとめ
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」や「DCニッセイ外国株式インデックスファンド」、「EXE-i 先進国株式ファンド」は、ほぼ横並びの成績で120万円の投資額に対して171,704~171,908円の黒字でした。「たわらノーロード 先進国株式」が175,938円の黒字で、ほかのファンドより約4,000円ほど上回っています。120万円の投資額から見るとわずかな差かもしれませんが、投資金額がふくらんできたり年数が重なると大きな差になる可能性もあります。ニッセイのベンチマークからのかい離が今回限りのものであればいいのですけれど、以前にも一度、ファンドの構成銘柄数を増やした時にかい離が目立ったことがあるので心配です。確定拠出年金の場合、金融機関によって投資できる商品が限られていて、他の証券会社に移ろうとすると移管が手間なのが困りものですよね。
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