iFree8資産バランスやeMAXISバランス(8資産均等型)と親ファンド共有の新興国株式投信比較

2017年1月3日火曜日

8資産均等型 新興国株式

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ガルーダ写真
神鳥ガルーダ(インドネシア)

バランスファンドである「iFree 8資産バランス」や「eMAXIS バランス(8資産均等型)」の新興国株式部分とマザー(親)ファンドを共有するiFreeシリーズとeMAXISシリーズそれぞれの新興国株式インデックスファンドを比較してみました。

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新興国株式インデックスファンドの特徴


「iFree 新興国株式インデックス」のベンチマークはファンダメンタル(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目した「FTSE RAFI エマージング インデックス」で、同指数は13か国約350銘柄で構成されています(2016年6月末現在)。

「eMAXIS 新興国株式インデックス」のベンチマークは「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」で、同指数は23か国837銘柄で構成されています(2016年5月末現在)。

国・地域別構成比や業種別構成比は下の表のとおりです。「iFree 新興国株式インデックス」は上位2か国や上位2業種の割合が飛び抜けて高く構成にかたよりが見受けられます。

構成比一覧
2016年11月末の月報より

コストと成績くらべ

新興国株式インデックスファンドコストと成績比較表
基準価額の騰落率は2016年12月30日現在の数字

後発の「iFree 新興国株式インデックス」のほうがより低コストで、基準価額の騰落率でも上回っているようです。ただし、iFreeシリーズは2016年9月8日に設定されたばかりなので、もう少し長い目で見守る必要があるかと思います。

9月から毎月10万円ずつ積み立てた場合の成績は下の表のとおりです。


9月から毎月10日(10日が休日であればその直後の営業日)に約定したと仮定して積み立てた場合の成績も、「iFree 新興国株式インデックス」が「eMAXIS 新興国株式インデックス」の成績を上回っています。40万円の投資額に対して、「iFree 新興国株式インデックス」は36,577円の黒字、「eMAXIS 新興国株式インデックス」は18,765円の黒字で、17,812円の差です。

まとめ

「iFree 新興国株式インデックス」の成績が良かったのは、国別の構成比で4分の1以上を占めるブラジルの株式市場(ボベスパ指数)がリオオリンピックが開催されたこともあって2016年は40%以上も上昇するなど極めて好調だったおかげもありそうです。

新興国株式インデックスファンドのベンチマークとしては「eMAXIS 新興国株式インデックス」の採用する「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」のほうが一般的なので、投資対象の国や銘柄がより分散されていて、かたよりの少ない「eMAXIS 新興国株式インデックス」のほうが好ましいという見方もあるかと思います。

もっとも、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」も、今まで主に中国国内の投資家向けだった中国A株が組み入れられると中国だけで全体の40~50%を占めることになるので、もし、いずれそうなると、こちらも分散投資の観点からはやや不安があるでしょうか。

どちらを選ぶべきか悩ましいところですね。世界の株式市場の時価総額比に従って新興国の株式組み入れ比率を10%前後に抑えるなら、自分の好みで選ぶのもありでしょうか。

ちなみに均等配分のバランスファンドである「iFree 8資産」や「eMAXIS バランス(8資産均等型)」の新興国株式の組み入れ比率はどちらも12.5%で、9月から毎月10日(10日が休日であればその直後の営業日)に約定したと仮定して積み立てた場合の成績は下の表のとおりです。

「iFree 8資産」と「eMAXIS バランス(8資産均等型)」成績比較表




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