カンブリア宮殿でひふみ投信の責任者を特集 投資ってアヤシイ印象がある？バブルの終わりも近い？

ひふみ投信の責任者を特集

テレビ東京の日経スペシャル「カンブリア宮殿」でひふみ投信（WEBサイト）のファンドマネージャーである藤野英人さんが特集されていました。

日本全国を飛び回って地方のあまり知られていない企業を発掘して、個人投資家と資金を必要としている会社をうまく結びつけることで社会全体を豊かにするという理念は素晴らしいですよね。

でもテレビ番組のつかみとしてやむを得ないとは思うのですが、冒頭から何百万円も儲かったとか投資資金が何倍にもなったと言われると、いかにもアヤシイですよね（苦笑）。

ひふみ投信のことを以前から知っていなかったら早々にチャンネルを変えていたかもしれません。そうでなくても靴磨き少年の逸話のように皆が浮かれているとバブルの終わりは近いかなという印象を抱いてしまいそうです。

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紹介のされ方に疑問も

経済の活性化に死蔵されている預貯金の活用が必要なのはわかりますが、地方企業に対しては個人ではなく本来お金のプロである銀行がリスクを取ってもっと融資すべきなのではという疑問もあります。

子供の教育資金を運用で稼いだという人が紹介されていましたが誤解を招きかねないと心配になりました。大学への進学など数年先に必ず必要とされることがあらかじめわかっているお金を不確実性のある投資に回すべきではないですよね。

子供が小さいうちに余裕資金をジュニアNISA等で運用して成果が出たら教育費として活用するのはありですけど、運用しているお金を最初から学費としてあてにしてしまうと、いざという時にもし運用成績が振るわなかったら悲惨です。

投資で得たお金で日本にやってくる外国人旅行者と預貯金とアルバイトで堅実に生活されている老夫婦が対比されている場面もありました。でも、当たり前の話ですが外国人旅行者の誰もが旅費を投資で稼いでいるわけではないでしょうし、預貯金が相応にあれば年を取ってからわざわざリスクを負って不慣れな投資に手を出すこともないですよね。

時間が味方してくれる若いうちに投資に慣れ親しんでおくのがいいのではと思いますが、退職後も20年、30年と人生が続くことを想定するなら円安による輸入品の価格上昇を見込んでインフレ対策に一部の資金を投資に振り分けておくのも一考の余地があるでしょうか。

まとめ

リーマンショックの暴落後からスタートした、ひふみ投信のこれまでの成績は良好です。しかしながら過去の実績が将来の運用成績を保証してくれるとは限りません。多数の企業に投資しているとはいえ、今のところ、ひふみ投信の投資先は国内株式を中心にしています。

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言があるように特定の資産や国に集中投資してしまうと、良くも悪くも影響が大きいです。もしカゴを落としてしまったら一度に全部の卵が割れてしまいかねないですが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけばリスクを軽減することができます。

たとえばMSCIコクサイという指数に連動するインデックス型の投資信託（先進国株式インデックスファンド）であれば、日本以外の北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の先進国22か国約1,300銘柄以上に投資先を分散することが可能です。

ひふみ投信に投資するにしても、国内外の株式と債券にバランスよく投資するという資産運用の基本を忘れないようにしたいです。相場に好不調の波はつきものなので一度にまとまった資金を投下するのではなく、ある程度時間をかけて投資信託等をコツコツと積み立てていくという方法もあります。

こぼれ話
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