eMAXISに最低コストをめざすSlimが追加 先進国株式の予想成績をたわらやニッセイと比較

2017年2月10日金曜日

先進国株式

t f B! P L
Is he slim?
「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」登場

プレスリリース(PDF)によると、2017年2月27日より「eMAXISシリーズ」に機動的に信託報酬を引き下げることによって常に業界最低水準をめざすという「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」が追加されます。

eMAXIS Slimコスト

マザーファンドを共有するであろう既存の「eMAXIS 先進国株式インデックス」の実績から、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の運用成績をある程度予想することも可能でしょうか。ライバルである「たわらノーロード 先進国株式」や「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」と成績を比較してみたいと思います。

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先進国株式インデックスファンド成績比較

先進国株式インデックスファンド成績比較表
基準価額の騰落率は2017年2月10日現在の数字

過去1年の騰落率の差はeMAXISを基準にすると、

たわら(+0.66%) > ニッセイ(+0.1%) > eMAXIS

ですが、eMAXIS Slimで信託報酬が税込みで0.432%引き下げられることを考慮すると期待される最大値は、

たわら(+0.66%) > eMAXIS Slim(+0.432%) > ニッセイ(+0.1%)

となるでしょうか。

実際には信託報酬率の引き下げがそのまま騰落率に単純に上乗せされるとは限りませんし、運用開始直後は信託報酬以外に諸経費がかさみがちとも聞きます。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は昨年の11月22日に信託報酬を税抜0.24%から税抜0.2%へと引き下げています。またファンドレポート(PDF)によると、アメリカの大統領選の直後に通常より大きな下方かい離(-0.21%)があったそうですから、それらを考慮すれば将来的にもう少し運用成績の改善が見込めるでしょうね。

まとめ

しがらみがあって難しかったのかもしれませんが、「eMAXISシリーズ」を保有していた人から見れば、既存のシリーズの信託報酬を引き下げて欲しかったですよね。もし含み益の状態であれば、NISAのような非課税口座でない限り乗り換えるのに税負担コストが発生してしまいますし。

とはいえ、常に業界最低水準の信託報酬をめざすという「eMAXIS Slim」は、三菱UFJ国際投信の知名度と相まって人気が出そうですよね。私自身はニッセイのおかげで信託報酬の低さが必ずしも運用成績と結びつかないこともあると学習しましたので、実績がわかるまでは様子見したいと思います(苦笑)。マザーファンドの規模からすれば取り越し苦労かもしれませんが。




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