確定拠出年金 バランス型投信比較 三菱UFJDCバランス・イノベーション(楽天) SBI資産設計オープン(SBI)

2017年2月3日金曜日

iDeCo バランス

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法改正により今年から個人型確定拠出年金(iDeCo)は60歳未満のすべての人が加入できるようになりました。手数料の安いネット証券大手の楽天証券とSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で購入できるバランスファンドについて約1年間積み立てた際の成績を比較してみました。

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ファンドの特徴

楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資できるバランスファンドで比較的低コストなのは「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」です。購入時と解約時の手数料はありません。投資信託を保有している間かかる信託報酬(年率)は税抜0.6%です。

投資対象は国内、先進国の株式・債券および短期公社債等ですが、株式の組入比率を抑えて比較的安定的な基準価額の上昇をめざすファンドです。外国債券は為替リスクを軽減するため為替ヘッジを行っています。投資環境や株式の収益寄与度に応じて株式と債券の組入比率を変更します。

国内株式と先進国株式の組入比率はそれぞれ0~22%です。国内債券の比率は0~61%です。外国債券の比率は原則13%の固定です。このほかに短期金融資産を組み入れます。

SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資できるバランスファンドで比較的実績があり定番と言えるのは「SBI資産設計オープン資産成長型」でしょうか。購入時の手数料はありません。解約時の手数料(信託財産留保額)は0.15%です。投資信託を保有している間かかる信託報酬(年率)は0.68%(税抜)です。

基本組入れ比率は株式40%、債券40%、不動産投資信託証券(REIT)20%です。内訳は国内株式20%、外国株式20%、国内債券20%、外国債券20%、J-REIT(国内REIT)10%、海外REIT10%となっています。為替ヘッジは行っていません。

ファンドの成績

ファンドの成績表

約1年間、2016年2月から毎月積み立てた(その月の中旬の営業日に約定した)と仮定して、2017年1月27日の基準価額をもとに損益を計算しています。個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金の上限(月額)は68,000円(自営業者)~12,000円(公務員など)と人によって異なりますが、今回は企業年金のない会社員(上限23,000円)を想定しています。

計算を簡単にするために個人型確定拠出年金(iDeCo)の手数料(拠出者は最安で毎月税込167円)は省略しています。損益率は小数点3桁以下は四捨五入しています。

約1年間の通算成績は276,000円の投資額に対して、楽天証券の「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」は2,103円の黒字(損益率+0.76%)SBI証券の「SBI資産設計オープン資産成長型」は17,786円の黒字(+6.44%)となっています。

まとめ

資産の組入比率を市場動向に応じて変更するタイプのバランスファンドは、本当に狙い通り運用がうまくいくのか、組入比率の変更によって売買コストがふくらんで運用成績に悪影響を与えないかが心配されるところですよね。「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」の第2期の交付運用報告書(PDF)を見る限りは比較的安定的な運用ができているようです。

上のファンドの成績表を見ても「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」の基準価額の変動は少なく驚くほど安定しています。ただ上記の期間では変動が少なかったぶん、投資信託を積み立てた時の成績は「SBI資産設計オープン資産成長型」よりも逆にふるわず劣後しています。

「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」も定期預金の金利+αを狙うなら悪くない選択でしょうか。リスクを考えると、ものたりないかな?




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