積立NISAと現行NISAが毎年選択可能であれば来年は積立NISAで再来年以降は現行NISAでロールオーバーもあり?

2017年6月7日水曜日

NISA注意点

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頭を抱える猫写真
NISA制度が複雑で知恵熱が出そう?

来年から積立(つみたて)NISAが始まります。積立NISAの20年の非課税期間は魅力的ですが、上限の撤廃された現行NISAのロールオーバー(※)の仕組みも有効に活かしたいです。

ということで、あれこれ頭を悩ませてみました。

※ 非課税期間の終了後、NISA口座で保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移行(移管)すること

積立NISAと現行NISAは毎年選択制

同じ年に積立NISAと現行NISAの併用はできないものの年ごとに積立NISAと現行NISAが選択可能で、積立NISAの利用を始めても今まで現行NISAで投資した商品は5年の非課税期間終了時まで保有できるようです。

SMBC日興証券WEBサイト「平成29年度の税制改正の内容
大和総研WEBサイト「2018年、積立NISA導入でNISAはこう変わる」(同PDF4ページ参照)

行ったり来たりするのもあり?

年ごとに選択制なのであれば、とりあえず来年(平成30年)は非課税期間の長い積立NISAを選びます。そして平成26年から今まで投資した分の5年の非課税期間が終了するのに合わせて、再来年(平成31年)以降は現行NISAを選択してロールオーバーを実行するのもありでしょうか(※)。

※ 現行NISAから積立NISAへのロールオーバー(移管)は今のところ認められていません。また先の大和総研の資料(PDF)の11ページから12ページによると上限を超えてロールオーバーできるのも非課税期間の「満了時」のみだそうです(任意の時点でロールオーバーした場合、非課税枠の中でしか認められない)。

平成26年から平成29年に投資した分までロールオーバーが終わったら、平成35年からまた積立NISAを利用するのも一案かなあと思っています。

ロールオーバー図解
現行NISAの非課税枠とロールオーバーの仕組み 出典:金融庁ウェブサイト http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html

その場合のデメリットは?

手続きが煩雑になる可能性は当然ありますね。それに手続きをうっかり忘れちゃう可能性も大いにあるかも?(苦笑)

ロールオーバーする際の投資信託の評価額にもよりますが、積立NISAの40万円×20年(最大800万円)にくらべて「非課税投資総額」が減るでしょうね。

ロールオーバーは今まで投資していた商品をそのまま移すことになりますから、別の商品を選び直したり選別して数を減らすことは無理です。

まとめ

正直、NISAの仕組みはわかりにくいですよね。積立NISAを新設するのではなく現行NISAの5年の非課税期間をそのまま20年に延長してくれればよかったのに、と思ってしまいます。

私もNISAの仕組みについては混乱気味なので詳しくは元の資料に当たって下さい。

大和総研WEBサイト「2018年、積立NISA導入でNISAはこう変わる」(同PDF
金融庁 NISA特設サイト 現行NISAについてわかりやすくまとめられています。積立NISAについての資料も掲載されています。




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