前年度の年金運用は7.9兆円の黒字 損益の内訳は?今週のインデックス投信の値動きとNISA口座(170708)

2017年7月8日土曜日

週末まとめ 年金

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今週のニュースと値動き NISAは?

気になるニュース

前年度(2016年4月~2017年3月)の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIFウェブサイト)の運用収益は、144.9兆円の運用資産額に対して7.9兆円の黒字(+5.86%)でした。ニュース記事の見出しに2年ぶりの黒字と書いてあってその前は2年連続で赤字だったの?と勘違いして疑問に思っていたのですが、黒字だった2014年から赤字だった2015年を挟んで2年目という意味ですね(苦笑)。

平成28年度業務概況書(PDF)によると年度末(2017年3月末)の資産構成割合は下の円グラフのようになっています。円の内側が基本ポートフォリオで内外の比率は国内資産60%外国資産40%となっています。債券50%株式50%です。

期末の資産構成割合
業務概況書10ページより引用

収益率を見ると株式が好調な一方、国内債券と外国債券はマイナスになっていますね。外国債券の赤字は為替が理由だとして、国内債券が赤字になっているのを不思議に思う方もいらっしゃるでしょうか。

収益率と収益額(業務概況書11ページより引用)

元本の保証されている預貯金と違って、債券も市場で取引されているので債券価格が下落して赤字になることもあります。外国債券が赤字なのもアメリカで利上げが行われて債券価格が下落していることも一因ですね。

利上げが行われるとそれまでの金利の低い債券は人気がなくなって値下がりします。また株式市場が好調であれば債券から株式に投資資金が流れることもあります。もちろん、評価額の値下りした途中で売却せず債券の満期まで保有するという選択肢もあります。

ただし元本が守れても債券だけの運用だとインフレ負けして実質目減りしてしまうことも考えられますね。逆に値動きの激しい株式だけでは収益が安定しません。性質の違う株式と債券を組み合わせることで収益を確保しつつ変動リスクを低減することができます

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インデックスファンド等の値動き

たわらノーロード日経225・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・国内リート・先進国リート、eMAXIS新興国債券インデックス・新興国リートインデックス、ひふみプラス、iFreeNYダウ・インデックス、i-mizuho米国株式インデックスファンド、eMAXIS バランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド騰落率一覧
2017年7月7日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません


投信の紹介と資料請求は上のバナーから

日銀が長期金利の上昇を抑制する措置をとったことで、欧米との金融政策の違いから金利差が広がると見られ円が売られました。円相場は対ドルで先週末の1ドル112円台前半から1ドル113円台後半に値下りしています。対ユーロでは先週末の1ユーロ128円台前半から1ユーロ129円台後半に値下がりしています。

NISA口座

2017年7月7日現在NISA口座
2017年7月7日現在

「先週末比損益」は2万強の黒字です。外貨建て資産の比率が高いので円安は追い風ですが、購入時の基準価額も上がってしまうので痛しかゆしですね。

保有している投資信託の主な銘柄は6月末から変わりありません。毎月、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」を59,000円、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を28,000円、「世界経済インデックスファンド(株式シフト型)」を13,000円、それぞれ積み立てています。

個人型確定拠出年金(iDeCo)等と合算して株式インデックスファンドとバランスファンドの比率が2対1になるように投資しています。

今週の記事

来年から始まる「つみたてNISA」に期待している一方、やや気になる面もあるので記事にしてみました。

今週の記事
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『つみたてNISA』年間の非課税投資枠が40万円なら一括投資させてほしい?積立投資の弱点とは?
『つみたてNISA』非課税投資枠が40万円に減額 バランスファンドをやめて株式比率を高くする?
『つみたてNISA』投資対象の指数も限定 日本を含む全世界株式インデックス投信の登場に期待

過去記事の紹介
年初から約半年 毎月1万円の積立投資の成果は?世界経済IF eMAXISバランス(8資産) セゾンGバランス
年初から約半年 毎月1万円の積立投資の成果は?ひふみプラス SBI中小型割安成長株Fジェイリバイブ
年初から約1年間 毎月1万円の積立投資の成果は?NYダウ、S&P500に出遅れていた米国株配当貴族が復調?
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