『つみたてNISA』非課税投資枠が40万円に減額 バランスファンドをやめて株式比率を高くする?

2017年7月6日木曜日

NISA注意点 つみたてNISA

t f B! P L
つみたてNISAで何を積み立てる?
つみたてNISAで何を積み立てる?

※ 加筆しました(2017年11月13日)。

つみたてNISA

来年から始まる「つみたてNISA」は非課税期間が現行の5年から20年に伸びる予定です。そのかわり毎年の非課税投資枠が120万円から40万円に減額されてしまいます。

非課税の恩恵をいかすにはやはり期待リターンの高い株式に投資したいですよね。バランスファンドへの投資をやめて株式インデックスファンド100%に切り替えるべきどうか悩んでいます。

むしろ株式への投資比率を下げるべき?

例えば、今まで現行の一般NISAで株式と債券の比率が50%ずつのバランスファンドに投資していたと仮定します。

「つみたてNISA」で株式100%に切り替えたとしても、株式への投資金額が60万円から40万円に減ってしまいます。

今は株式市場が好調で割高とさえ言われていますから、むしろ株式への投資比率を下げるくらいでちょうどいいという考え方もあるかもしれませんね。

株式市場がもうそろそろピークアウトするのも近いと予想するなら、株式への投資比率を減らした分、預貯金や国債など安全資産の比率を高めるのも合理的でしょうね。

現行NISAを利用し続ける?

「つみたてNISA」が始まっても平成35年(2023年)までは現行の一般NISAも存続しますから、投資商品の縛りの少ない一般NISAで投資を続けるという選択肢もありますね。

※ ロールオーバー可能

現行の一般NISAでもロールオーバーを使えば非課税期間を5年から10年に伸ばすことができます

ロールオーバー時の上限額も撤廃されました。

ただし、ロールオーバーした額分だけ非課税投資枠を使い、新規に投資できる額が少なくなります。120万円の非課税投資枠を使い切った場合、その年は新規の投資はできません。

非課税期間の終了時にロールオーバーが使えるのは平成30年(2018年)に投資した分までになります。

現行の一般NISAでの非課税投資枠の取扱い
出典:金融庁ウェブサイト http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html

今のところ現行の一般NISAから「つみたてNISA」へのロールオーバーは認められていません。

今後、NISAは「つみたてNISA」に統一される予定です。「つみたてNISA」も投資可能期間は平成49年(2037年)までの時限措置となっています。

恒久化されるといいですね。

まとめ

現行の一般NISAでの投資経験もありますし、「つみたてNISA」であれば非課税期間が20年ありますから、値動きの激しい株式インデックスファンド100%でいくのも悪くないかなと思っています。

長期で投資するなら少子高齢化で逆風が吹きそうな国内株式を投資対象に含めるべきかどうかも悩ましいところかもしれませんね。アジアの新興国の成長を取り込めるなら、日本にもまだ可能性はあるでしょうか。

投資対象を幅広く分散できるのも外国株式の魅力的の一つですよね。先進国株式と新興国株式の組み合わせ(世界の46ヵ国が投資対象)がやはり有力な候補になるでしょうか。

こぼれ話
もちろん、現行の一般NISAからつみたてNISAに切り替えて投資枠が減った分を特定口座で補うという選択肢もあります。その場合、運用益(分配金や値上がり益)に約20%の税が課されるのが痛いですよね。

「つみたてNISA」で投資デビューするなら、より投資先の分散されたバランスファンドが最初の選択肢として候補になり得ると思います。

NISA iDeCo シンプルに投資信託一本で行くなら 定番のバランス型投信を選ぶ時のポイントは?




関連記事
つみたてNISAで投資額が減るので世界経済インデックスファンドから先進国株と新興国株に乗換える?
Q&A「つみたてNISA」ってどんな制度?投信を毎月買わないとダメ?一般NISAとつみたてNISAは併用できる?
2018年1月開始のつみたてNISAの非課税期間は20年 始めるのが遅いとその分期間が短くなる?正解は…
金融庁が「つみたてNISA対象商品届出一覧」公表 各指数で信託報酬が最安値の投資信託は?
『つみたてNISA』年間の非課税投資枠が40万円なら一括投資させてほしい?積立投資の弱点とは?
来年開始の積立NISA バランスファンド以外に株式のみの投信やアクティブ投信、ETFも投資可能に?
NISAと個人型確定拠出年金をどう活用する?個人型確定拠出年金は60歳まで解約できない欠点も
積立NISAと現行NISAが毎年選択可能であれば来年は積立NISAで再来年以降は現行NISAでロールオーバーもあり?
現行NISAから積立NISAに切り替えたら保有中の商品はどうなる?証券会社に問い合わせてみました
積立NISAは2056年まで eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の国内資産比率の高さは心配?

楽天Kobo半値になっても儲かる「つみたて投資」【電子書籍】[ 星野泰平 ]
Amazon Kindleものぐさ投資術「定額積み立て分散投資」入門【電子書籍】[ 朝倉智也 ]

にほんブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
にほんブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 資産運用
資産運用が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISA(少額投資非課税制度)が話題のブログ人気ランキング

注目の記事

auカブコム証券 投信クレカ積立1%還元(月10万まで)SBI証券と比べた場合のメリット・デメリット/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績

3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正されて、クレジットカード決済で投資信託を積み立てる際の上限金額が月5万円から10万円に拡大されることになりました。 新NISA口座を開設したauカブコム証券と旧NISAで投信の保有を続けているSBI証券の一般ク...

よく読まれている人気記事

QooQ