利上げ時期を占う米雇用統計への警戒感から新興国資産が下落 新興国に要注意?今週の値動きとNISA口座(170806)

2017年8月6日日曜日

週末まとめ

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今週のニュースと値動き NISAは?

気になるニュース

年初来では国内資産や先進国資産に比べ新興国資産の好調さが際立っていましたが、今週は追加利上げの時期を占うアメリカの雇用統計への警戒感から新興国資産が大きく下落しています。

楽天証券の積立ランキング(週間)では最近の新興国資産の好調さを受けてか設定されたばかりの『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』がトップになっています。バランスファンドの中では新興国の比率の高い『世界経済インデックスファンド』も4位に入っています。

4年前、アメリカの中央銀行にあたるFRBの議長が量的緩和の縮小を示唆したことをきっかけに新興国通貨は大幅に下落し新興国から資金が流失しました。今は経常収支の改善や外貨準備高の積み増しなどの対策をとっているので、テーパー・タントラムの再来をそれほど心配する必要はないと言われています。

とはいえ、アメリカの雇用統計に対する過敏な反応を見ると、直近の好調さに釣られて新興国にあまり前のめりになりすぎるのも怖い気がします。以前、『世界経済インデックスファンド』がそれまで参考にしていたGDP比率から逸脱して新興国資産を縮小したことに疑問を感じて記事にしましたが、結局、それが正解だったという悲惨な未来が現出しないことを祈ります。

世界経済インデックスファンドの昨年末の新興国資産の縮小は裏目に出る結果に

追記
『世界経済インデックスファンド』は、これ1本で日本を含めた世界中の株式と債券に手軽に分散投資できます。私も保有していますが、外貨建て比率が9割と高い(新興国の比率も全体の3割と高い)ので、バランスファンドの中では値動きが(良くも悪くも)大きいです。

インデックスファンド等の値動き

たわらノーロード日経225・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・国内リート・先進国リート、eMAXIS新興国債券インデックス・新興国リートインデックス、ひふみプラス、iFreeNYダウ・インデックス、i-mizuho米国株式インデックスファンド、eMAXIS バランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド騰落率一覧
2017年8月4日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません


投信の紹介と資料請求は上のバナーから

アメリカの株価(NYダウ)は8営業日連続で最高値を更新し初の2万2000ドル超えも記録しているものの、アメリカの雇用統計を警戒してか全体的に見ると今週はさえない値動きでした。雇用統計は利上げ時期を推測する材料視されていることから、利上げに敏感な新興国資産と先進国リートが特に軟調です。

同じ米国株式インデックスなのに『iFree NYダウ・インデックス』と『i-mizuho米国株式インデックス』の値動きがかい離して見えますが、NYダウがわずか30銘柄で構成されているのに対し、後者がベンチマークにしているS&P500は大型株約500銘柄で構成されています。

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NISA口座

2017年8月4日現在NISA口座
2017年8月4日現在

「先週末比損益」は3万円強の赤字でした。2週続けて3万円前後の赤字で6万円ほど含み益が減っています。週末に発表されたアメリカの雇用統計は好調だったので来週は反発を期待したいところですが、さすがにそろそろ天井が近いのでしょうか。世界的に金融緩和の縮小が本格化して大きな調整が来たら、含み損も覚悟しないといけないのかもしれませんね。

保有している投資信託の主な銘柄は7月末から変わりありません。個人型確定拠出年金(iDeCo)等と合算して株式インデックスファンドとバランスファンドの比率が2対1になるように投資していましたが、つみたてNISAに移行すると新規投資額が減ってしまうのでその分、株式比率を上げようかと考えています。暴落フラグ?(苦笑)

今週の記事

個人向け国債の変動10年は元本保証で将来の利上げにも対応したメリットの多い商品なのですが、今は金利が低すぎるのが難点ですよね。ネット銀行の定期預金も一時期ほど高金利ではなくなったとはいえ個人向け国債よりはマシなようです。

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過去記事の紹介
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