2017年8月21日月曜日

確定拠出年金にも対応 TOPIXより好成績?『みのりの投信』をひふみプラスやジェイリバイブと比較


絶対収益型の投資信託をめざすという『みのりの投信』(ポートフォリア)の特徴や運用成績を、主に国内株式に投資する他のファンドと比べながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は『ひふみプラス』、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』、『eMAXIS TOPIXインデックス』です。

ファンドの特徴

『みのりの投信』は、日本および海外の株式から選んだ「剛・柔・善」企業への規律ある集中投資によって、“ 階段型” に基準価額が上昇する絶対収益型の投資信託をめざすアクティブファンドです。信託期間は無期限です。

2017年7月末現在の資産の内訳と組入上位10銘柄
2017年7月末現在(みのりの投信2017年8月発行の月次レポート2ページより引用)

2017年8月発行の月次レポートによると、組入銘柄数はわずか26銘柄です(2017年7月末現在)。海外株式の組入れは見送られ、現在は日本株式にのみ投資しています。

主な投資制限として、株式への実質投資割合は原則として信託財産の純資産総額の50%を超えるものとします。外貨建資産への実質投資割合には制限を設けません。適宜、為替ヘッジを行います。

みのりの投信の株式組入比率
みのりの投信2017年3月末交付運用報告書14ページより引用(下線筆者)

交付運用報告書の「設定来の基準価額等の推移」では、第3期決算日に変動リスクを抑えるために株式組入比率を全体のおよそ半分程度まで実際に減らしているのが見て取れます。

ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資するアクティブファンドです。信託期間は無期限です。

直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄がないような時には株式の組入比率を最大で50%強まで引き下げます。外貨建資産への実質投資割合には制限を設けません。原則として為替ヘッジは行いません。

月報によると、東京センチュリー、あいホールディングス、ルネサスエレクトロニクスなど日米163銘柄(米国株式は2銘柄)に投資しています(2017年7月末現在)。

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選して投資するアクティブファンドです。信託期間は無期限です。

週報によると東証1部、同2部、ジャスダック、マザーズの51銘柄(SHOEI、プレステージ・インターナショナル、ニチハなど)に投資しています(2017年8月10日現在)。

eMAXIS TOPIXインデックス』は、東証株価指数(TOPIX)の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。信託期間は無期限です。

TOPIXは東証1部に上場されている全銘柄を対象にした株価指数です。月報によると、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ 、日本電信電話など2,016銘柄に投資しています(2017年7月末現在)。

みのりの投信ほかコストと成績

みのりの投信、ひふみプラス、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、eMAXIS TOPIXインデックスのコストと成績表
2017年8月18日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。『みのりの投信』と『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について信託報酬(運用管理費用)の料率が下がる仕組みになっています。『みのりの投信』は最大で年率1.45%(税抜)まで、『ひふみプラス』は最大で同0.78%まで下がります。

みのりの投信』の設定来の騰落率はインデックスファンドである『eMAXIS TOPIXインデックス』を上回っているものの、残念ながら同じアクティブファンドの『ひふみプラス』と『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』に対しては大幅に劣後しています。

まとめ

『みのりの投信』の「“ 階段型” に基準価額が上昇する絶対収益型の投資信託をめざす」というコンセプトは力強くて頼もしいですが、変動リスクを抑えるために現金比率を大胆に高めると機会損失になりかねないのが悩ましいところですね。

設定来の成績では『みのりの投信』は今回取り上げた他のアクティブファンドには大差をつけられていて、下落局面で値下がり幅を抑えられたとしても逆転するのは難しいのでは?とも思えてしまいますよね。

過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません。世界的な金融緩和の恩恵のあったこれまではともかく、逆に緩和政策の縮小に向かうこれからは信託報酬の高さに見合う成果をあげるのは容易ではなさそうです。逆境でも絶対収益を追求することができるでしょうか。

追記
リスクも考慮した投資効率を示すシャープレシオ(3年)で比べると、『みのりの投信』は『ジェイリバイブ』には及ばないものの『ひふみプラス』を上回っています(2017年7月末現在)。

ジェイリバイブ(1.93)> みのりの投信(1.67)> ひふみプラス(1.41)

リターンは飛び抜けて高くはないけれど効率よく運用されている、いぶし銀のようなファンドという感じでしょうか。

こぼれ話
途中で株式の組入比率を50%前後に減らしながら、TOPIXに連動するインデックスファンドを上回る成績と考えると、『みのりの投信』も悪くないファンドに思えます。ただし、信託報酬(運用管理費用)の高さが惜しいですよね。

『みのりの投信』にはDC版もあります。SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)等で投資可能です。『みのりの投信(確定拠出年金専用)』の信託報酬は純資産総額に応じて年率で税抜1.55~1.15%と若干廉価に設定されています。一定額を超えた分について料率が下がる仕組みです。

最近はインデックスファンドの一層の低コスト化が進んでいて、例えば『eMAXIS Slim 国内株式インデックス』の信託報酬は年率で税抜0.18%です。2017年8月29日に設定予定の『Smart-i TOPIXインデックス』は同0.17%です。

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