2017年9月8日金曜日

信託報酬の引き下げが発表された『iFree 8資産バランス』を8資産均等型や世界経済IFと比較

アムステルダム中央駅(オランダ)
アムステルダム中央駅(オランダ)

『iFree』シリーズのうち6ファンドの運用管理費用(信託報酬率)の引き下げ(PDF)が発表されました。『iFree 8資産バランス』の信託報酬(年率)も2017年10月2日より以前の税抜0.23%から税抜0.22%に引き下げられます。

2018年から始まる「つみたてNISA」をにらみ、競合する『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(信託報酬は年率で税抜0.22%)への対抗措置かもしれませんね。

iFree 8資産バランス』の特徴と運用実績を他のバランスファンドと比較しながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『eMAXIS バランス(8資産均等型)』、『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』、『世界経済インデックスファンド』の4つです。

iFree 8資産バランスほか特徴

資産配分

『iFree 8資産バランス』ほか資産配分
世界経済インデックスファンドは2017年2月末現在

iFree 8資産バランス』ほか8資産均等型は、国内、先進国、新興国の株式と債券、国内と先進国のREIT(不動産投資信託)に分散投資します。内外の比率は、国内資産37.5%海外資産62.5%です。

世界経済インデックスファンド』は、国内、先進国、新興国の株式と債券に分散投資します。GDP総額比を参考にしているため内外の比率は国内資産10%海外資産90%と、海外資産の比率がかなり高めです。GDPシェアの変化に応じて、原則として年1回、地域別構成比の見直しを行う場合があります。

今回取り上げたファンドは、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。


8資産均等型のベンチマーク

8資産均等型バランスファンドのベンチマーク
海外資産は円換算ベース

『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』や『eMAXIS バランス(8資産均等型)』が一般的な指数を採用しているのに対し、『iFree 8資産バランス』は新興国株式に、『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』は新興国債券に特徴があります。

iFree 8資産バランス』の採用する「FTSE RAFI エマージング インデックス」は、新興国株式の中からファンダメンタル(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目して銘柄の選定やウェイト付けを行う指数です。

下の表はバランスファンドとマザーファンド(※1)を共有する新興国株式インデックスファンドの組入上位5か国と組入上位5業種(※2)です。

※1 複数の投資信託(ベビーファンド)から預かった資金をまとめて運用する親ファンド。
※2 『iFree 新興国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の2017年8月末の月報より。


『たわらノーロード バランス(8資産均等型)の採用する「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」は、新興国の米ドル建て債券の値動きを測る指数です。

『たわら』以外の8資産均等型が採用する「JPモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイド」は、新興国の現地通貨建て債券の値動きを測る指数です。

iFree 8資産バランスほか成績

iFree 8資産バランス、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、eMAXIS バランス(8資産均等型)、たわらノーロード バランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンドのコストと成績表
2017年9月14日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

iFree 8資産バランス』の予想成績は、信託報酬の引き下げ分(税込)を騰落率に上乗せしたものです。

上記の期間では、『iFree 8資産バランス』ほか8資産均等型より、世界経済インデックスファンドの方が好調です。最近の国内REIT(不動産投資信託)の不振を受けて、8資産均等型より、REITを含まない(※)世界経済インデックスファンドの方が有利だったのでしょうね。

ただし、株式比率やコストに大きな差がなければ、投資先がある程度分散されているバランスファンドの場合、短期ではファンドごとに好不調の波があっても長期ではそれほど差がつかない可能性もあります。

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券などでは無料の場合もあります。

※ 厳密には先進国株式インデックスファンドの中にわずかにREITも含まれています。

まとめ

前述の通り『iFree 8資産バランス』の信託報酬(年率)は2017年10月2日より以前の税抜0.23%から税抜0.22%に引き下げられ、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』と横並びになります。

とはいえ、既存の『eMAXIS』シリーズとマザーファンドを共有している『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』に比べ、『iFree 8資産バランス』は資産規模での見劣りは否めず、実質コストではやや割高な可能性もあります。特に新興国株式については信託報酬以外の諸経費がかさんでいるようです。

iFree 8資産バランス』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の運用成績は時期によって優劣が入れ替わります。『iFree 8資産バランス』は新興国株式部分について銘柄を厳選している分、分散の度合いが低く、好不調の波が若干大きめな印象もあります。

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