『iFree』や『たわら』が信託報酬を引き下げ!先進国株式投信をニッセイやeMAXIS Slimと比較

2017年9月9日土曜日

先進国株式

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ダニーデン鉄道駅(ニュージーランド)
ダニーデン鉄道駅(ニュージーランド)

『iFree』シリーズのうち6ファンドの運用管理費用(信託報酬率)の引き下げ(PDF)が発表されました。『たわらノーロード』シリーズも信託報酬の一部引き下げ(PDF)を発表しています。

引き下げ対象ファンド(※)のうち先進国株式インデックスファンドである『iFree 外国株式インデックス』と『たわらノーロード 先進国株式』の特徴と運用実績を競合する他のファンドと比較しながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。

※ 2018年から始まる「つみたてNISA」に対応させるには株式を含むことも要件の一つですが、『たわらノーロード』は債券やリート(不動産投資信託)といった「つみたてNISA」対象外のファンドも合わせて信託報酬を引き下げています。

『iFree』シリーズと『たわらノーロード』シリーズ信託報酬(運用管理費用)引き下げ一覧

先進国株式インデックスファンドの特徴

MSCIコクサイ・インデックス(円換算)2017年5月末現在
MSCIコクサイ・インデックス(円換算)2017年5月末現在

iFree 外国株式インデックス』や『たわらノーロード 先進国株式』など、今回取り上げる先進国株式インデックスファンドは、先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ・インデックス(円換算)に連動する投資成果をめざします。

同インデックスは2017年5月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,327銘柄で構成されています。

『たわらノーロード 先進国株式』組入上位10銘柄
『たわらノーロード 先進国株式』組入上位10銘柄(2017年7月末月報より)

今回取り上げたファンドは、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

先進国株式インデックスファンドの成績

『iFree 外国株式インデックス』、『たわらノーロード 先進国株式』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』のコストと成績表
2017年9月8日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

過去1年の騰落率では、以下のような成績順でした。

たわらノーロード > iFree > ニッセイ

『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は運用期間がまだ1年に達していませんが、過去6カ月の騰落率では他のファンドに見劣りしていません。

信託報酬の引き下げ分(税込)を騰落率に上乗せすると、下の表のようになります(小数点以下4桁まで表示)。実際には引き下げ分がそのまま単純に騰落率に反映されるとは限りません。

『iFree 外国株式インデックス』、『たわらノーロード 先進国株式』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』のコストと成績表(予想を含む)

まとめ

『iFree』シリーズや『たわらノーロード』シリーズの信託報酬(運用管理費用)の引き下げを受けて、業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるという『eMAXIS Slim』シリーズも追随してくれることを期待したいです。

NISA口座では非課税期間の途中で売却しても非課税投資枠の再利用ができません。そのため、低コストなファンドが後から登場しても乗り換えには不便な面もあります。非課税期間が20年と長期の「つみたてNISA」では、なおさら信託報酬の引き下げに積極的なファンドを選びたいですよね。

もっとも、実際の運用成績は信託報酬だけで決まるものではなく、多少のコスト差よりも積立投資であれば相場が好調な時だけでなく不調な時でも積み立てを継続できるかどうかのほうが大事でしょうね。

積立投資は赤字のほうがうまくいく?波乱の相場で赤字続きだった2016年NISAの積立投資を振り返る

つみたてNISAガイドブックほか

2018年から始まる「つみたてNISA」については金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。

制度が導入された背景も含めて詳しく知りたい場合は「導入直前!「つみたてNISA」の制度説明」(PDF)を参照してください。

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