2017年9月5日火曜日

世界のバイオ医薬品銘柄に投資『iTrustバイオ』の特徴は?たわらノーロード先進国株式と比較

バイオ医薬品銘柄に投資『iTrustバイオ』の特徴は?

世界のバイオ医薬品関連企業に投資する『iTrustバイオ』(ピクテ)の特徴と運用成績を他のファンドと比較しながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は先進国株式インデックスファンドである『たわらノーロード 先進国株式』です。

iTrustバイオほかファンドの特徴

『iTrustバイオ』国別構成比(2017年7月末現在)
『iTrustバイオ』国別構成比は米国が8割強(2017年7月末現在)

iTrustバイオ』は、高い成長が期待される世界のバイオ製薬関連企業の株式に投資します。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。

バイオ医薬品とは、免疫力の低下や体の機能の異常といった病気の原因に直接働きかけるなどして治療する薬のことです。人の持つ免疫力や自然の力などを活用して作られるため、比較的副作用が少ないとされています。

一例としては、がんの治療薬アバスチン、インフルエンザの治療薬タミフルなどがあります。

2017年7月末の月報によると組入国数は8か国組入銘柄は44銘柄で、そのうち組入上位10銘柄は下記の通りです。

1.ギリアド・サイエンシズ(米国)HIVやC型肝炎など感染症治療薬の分野に強み
2.セルジーン(米国)がん領域や免疫・炎症関連疾患などを中心に治療薬の発見や開発、商品化
3.バイオジェン(米国)神経学、腫瘍学、免疫学などを中心とした新薬の開発、製造、販売
4.アムジェン(米国)白血球生成促進剤や関節リウマチ治療薬などが主力
5.リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)がんや慢性炎症、関節リウマチの治療薬など
6.ジャズ・ファーマシューティカルズ(米国)居眠り病、血液・腫瘍関連の治療薬や鎮痛剤などの製品を持つ
7.マイラン(米国)呼吸器疾患、アレルギー疾患、精神障害等の治療薬を手がける
8.ユナイテッド・セラピューティクス(米国)肺高血圧症向け合成プロスタサイクリン製剤をはじめ、がん、C型肝炎などの治療薬の開発・販売
9.シャイアー(アイルランド)注意欠陥・多動性障害 (ADHD)、消化器系疾患、腎臓病などの治療薬を手がける
10.ロシュ・ホールディング(スイス)がん領域などに強みをもつ医薬品大手

組入比率1位のギリアド・サイエンシズの構成比は9.7%、以下4位まで9%台、1~5位までの合計で全体の4割強と組入上位銘柄の比率が高めです。

たわらノーロード 先進国株式』は、日本を除く先進国の株式市場の値動き(※)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。信託期間は無期限です。

※ ベンチマークのMSCIコクサイ・インデックス(円換算)は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,327銘柄で構成されています(2017年5月末現在)。

iTrustバイオほか運用成績

iTrustバイオ、たわらノーロード 先進国株式の成績表
2017年9月4日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

2つのファンドともノーロード(購入時手数料なし)で解約時の信託財産留保額はありません。

iTrustバイオ』の成績は健闘はしているものの、残念ながら設定来ではインデックスファンドを下回っています

2016年はチャイナショックやイギリスのEU離脱騒動など波乱続きだったこともあり設定来や過去1年の騰落率はかなり高めの数字になっています。

まとめ

iTrustバイオ』の運用実績は良好ですが、設定来の成績では、トランプ米政権からの薬価引き下げ圧力もあってか、先進国株式インデックスファンドに劣後しています。

不透明感の残る今こそ、むしろお買い得という見方もできるかもしれませんね。ただし、インデックスファンドに比べると分散の度合いの低さは気になるところでしょうか。

投資信託の場合は個別の銘柄に投資するよりはリスクは控えめかもしれませんが、新薬の開発には長い年月と巨額の研究費が必要とされますし、期待値の高さと同時に厳しい競争にさらされている業界だということは留意しておく必要があるでしょうね。

こぼれ話
トランプ政権は薬価の引き下げと引き換えに新薬承認の迅速化や規制緩和も提案しています。

政策実行力に疑問符のついている現状ですが、いずれ進展が見られればプラスの面にも注目が集まるでしょうか。

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