『たわら』が信託報酬を引き下げ！内外のREIT投信をiFreeやニッセイ、三井住友と比較

セント・パンクラス駅（イギリス・ロンドン）

『たわらノーロード』シリーズが信託報酬の一部引き下げ（PDF）を発表しています。引き下げ対象ファンド（※）のうちREIT（リート）インデックスファンドである『たわらノーロード 国内リート』と『たわらノーロード 先進国リート』の特徴と運用実績を競合する他のファンドと比較しながら簡単にまとめてみました。

比較対象は『iFree』、『＜購入・換金手数料なし＞』、『三井住友』の内外のREITインデックスファンドです。

※ 2018年から始まる「つみたてNISA」に対応させるには株式を含むことも要件の一つですが、『たわらノーロード』は債券やREIT（不動産投資信託）といった「つみたてNISA」対象外のファンドも合わせて信託報酬を引き下げています。

内外のREITインデックスファンドの特徴

『たわらノーロード 国内リート』ほか今回取り上げた国内REITインデックスファンドは、わが国の不動産投資信託証券市場の値動き（東証REIT指数）に連動する投資成果をめざします。

『たわらノーロード 先進国リート』ほか今回取り上げた外国REITインデックスファンドは、日本を除く世界の不動産投資信託証券市場の値動き（※）に連動する投資成果をめざします。

※ S＆P先進国REITインデックス（除く日本、円ベース、為替ヘッジなし）。『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイグローバルリートインデックスファンド』のみ新興国を含むS＆Pグローバルリートインデックス（除く日本、円ベース、為替ヘッジなし）をベンチマークにしています。

今回取り上げたファンドの信託期間はすべて無期限です。

内外のREITインデックスファンドの成績

国内REITインデックスファンドのコストと運用実績

2017年9月14日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『たわらノーロード 国内リート』の予想成績は、信託報酬の引き下げ分（税込）を騰落率に上乗せしたものです。実際には引き下げ分がそのまま単純に騰落率に反映されるとは限りません。

国内REITの不振に対しては、公募増資が相次いだことや2018年以降に都心でオフィスビルが大量供給される予定であること、長期金利の上昇、毎月分配型投信の売り圧力など様々な原因が挙げられています。

その一方で東証REIT指数の予想分配利回りは4％強と割安感も指摘されています。

『ニッセイ』は＜購入・換金手数料なし＞の表記を省略しています。『三井住友・DC日本リートインデックスファンド』は確定拠出年金専用ではなく一般販売もされています。

外国REITインデックスファンドのコストと運用実績

2017年9月14日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『たわらノーロード 先進国リート』の予想成績は、信託報酬の引き下げ分（税込）を騰落率に上乗せしたものです。実際には引き下げ分がそのまま単純に騰落率に反映されるとは限りません。

国内REITに比べ運用実績は堅調なものの、アメリカの追加利上げの動向が気になるところかもしれませんね。

『ニッセイ』は＜購入・換金手数料なし＞の表記を省略しています。同ファンドのみベンチマークが異なります。『三井住友・ＤＣ外国リートインデックスファンド』は確定拠出年金専用ではなく一般販売もされています。

まとめ

引き下げ後の『たわらノーロード 先進国リート』の信託報酬（運用管理費用）は、『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイグローバルリートインデックスファンド』と同率になります。

『たわらノーロード 先進国リート』が日本を除く先進国のREITに投資しているのに対して、『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイグローバルリートインデックスファンド』は新興国のREITも含みます（南アフリカ1.6％、メキシコ1.2％など。2017年8月末現在）。ただし、どちらも米国の比率が7割強と高めです。

長期で考えるなら、少子高齢化で人口の減少する国内ばかりでなく、海外にも投資先を分散しておいた方が期待が持てそうでしょうか。




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