信託報酬引き下げ!「株式」投信比較 eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>、たわらノーロード

2017年11月9日木曜日

国内株式 新興国株式 先進国株式

t f B! P L
信託報酬引き下げ競争 投信比較
信託報酬引き下げ競争と株式投信比較

2018年から始まる「つみたてNISA」を前に、指数に連動するインデックス型投資信託の低コスト競争がいっそう激しくなっています。

信託報酬率の引き下げが予定されている「eMAXIS Slim」シリーズ、「<購入・換金手数料なし>」シリーズ、「たわらノーロード」シリーズそれぞれの主要投信(国内株式、先進国株式、新興国株式)の成績を比較してみました。

信託報酬率の引き下げ

信託報酬率引き下げ「eMAXIS Slim」シリーズ、「<購入・換金手数料なし>」シリーズ、「たわらノーロード」シリーズ

引き下げの詳細は、「eMAXIS Slim」シリーズ(PDF)と「<購入・換金手数料なし>」シリーズ(PDF)と「たわらノーロード」シリーズ(PDF)のニュースリリースで確認できます。

「eMAXIS Slim」シリーズは先月、国内株式と先進国株式を引き下げたばかりなのですが、ライバルに対抗して更なる値下げを実施しています。

※ 新興国株式の再度の値下げ(PDF)が発表されました(2017年11月25日追記)。
信託報酬(年率)0.339% → 0.190%(税抜)

※ 先進国株式の再度の値下げ(PDF)が発表されました(2018年1月2日追記)。
信託報酬(年率)0.1890% → 0.1095%(税抜) 2018年1月30日予定

上記の表の投信はすべてノーロード(購入時手数料なし)です。『たわらノーロード 新興国株式』のみ解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。

投信の特徴は?

eMAXIS Slim 国内株式・先進国株式・新興国株式の組入上位10銘柄
2017年9月末月報より

eMAXIS Slim 国内株式インデックス』ほか競合する投信は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にしたTOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果をめざします。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』ほか競合投信は、MSCI コクサイ・インデックス(円換算・為替変動リスクを回避するための為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2017年9月末現在)。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』ほか競合投信は、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています(2017年9月末現在)。

今回取り上げた投信の信託期間は無期限です。

投信の成績を比較すると?

eMAXIS Slim 国内株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド、たわらノーロード TOPIX、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド、たわらノーロード 新興国株式の成績比較表
2017年11月8日現在 信託報酬は引き下げ前のものです
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

過去1年(2016年11月9日~2017年11月8日)の騰落率の起点にした1年前の2016年11月9日は、米大統領選でトランプ候補が優勢だと伝えられて日経平均株価が900円以上も値下がりしました。同日、TOPIXも4.57%下がっています。

過去1年の騰落率で国内株式が先進国株式を上回っているのは、最近の国内株式の好調さだけではなく1年前に日本の株式市場だけ動揺が大きかった影響もあります。

為替相場も変動が激しかったので『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』はベンチマークとのかい離を引き起こして臨時のファンドレポート(PDF)を出しています。

過去1年の騰落率で『たわらノーロード 先進国株式』と若干差が開いているのは、このためです。

まとめ

「eMAXIS Slim」シリーズ、「<購入・換金手数料なし>」シリーズ、「たわらノーロード」シリーズ、いずれも低コストなインデックス投信なので、運用目標の指数を同じくする投信間で成績に顕著な差は見られません。

インデックス投資のすそ野が広がらないと信託報酬率の値下げ競争もそろそろ限界かもしれませんね。「つみたてNISA」をきっかけにインデックス投資の認知度もあがるでしょうか。投資というと企業の株式を短期間に売買するイメージが強いですよね。

比較的低コストなインデックス投信を使って内外の株式や債券市場まるごと購入して、長期でほどほどの成果(市場平均)をめざすという方法があることも、もっと知られるようになるといいですね。

つみたてNISAガイドブックほか

2018年から始まる「つみたてNISA」については金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。

制度が導入された背景も含めて詳しく知りたい場合は「導入直前!「つみたてNISA」の制度説明」(PDF)を参照してください。

金融庁や証券会社の「つみたてNISA」対象(取扱)商品を更新しました(2017年11月8日)。

Q&A「つみたてNISA」ってどんな制度?投信を毎月買わないとダメ?一般NISAとつみたてNISAは併用できる?
金融庁が「つみたてNISA対象商品届出一覧」公表 各指数で信託報酬が最安値の投資信託は?
楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました
SBI証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し安い順に並替 楽天・全世界株、全米株もあり




関連記事
信託報酬引き下げ!「債券」投信比較 eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>、たわらノーロード
信託報酬0.1095%!『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』とニッセイやたわらの実績と実質コスト比較
先進国株式インデックス投信と米国株式(S&P500連動型とNYダウ連動型50%ずつ)の成績比較
信託報酬0.17%『i-SMT 日経225インデックス(ノーロード)』をニッセイ、たわら、ひふみプラスと比較
信託報酬0.19%『i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)』をニッセイ、eMAXIS Slim、たわら等と比較
信託報酬引き下げ!『DCニッセイ外国株式インデックス』をiFree NYダウやたわらノーロード先進国株式等と比較
信託報酬0.19%!『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』をたわらやニッセイと比較 ニッセイが健闘?
EXE-i先進国株式・新興国株式・グローバル中小型株式の特徴と成績をたわらやニッセイと比較
「つみたてNISA」投資信託が多すぎて選べない?バランス投信の4、6、8資産均等型の特徴を比較
身近なゆうちょ銀行のつみたてNISA商品ラインナップは?『つみたて日本株式(TOPIX)』を従来の投信と比較
ゆうちょ銀行つみたてNISA対象『つみたて先進国株式』を世界好配当株式投信や米国株式投信と比較
ゆうちょ銀行つみたてNISA対象『つみたて新興国株式』をサザンアジア株式投信や台湾株式投信と比較
ゆうちょ銀行つみたてNISA対象『セゾン資産形成の達人ファンド』を先進国株式投信等と比較
つみたてNISA対象投信比較『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
つみたてNISA対象投信比較『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』『野村つみたて外国株投信』
ラテマネー 朝やお昼の100円コーヒーのかわりに投資信託を10年積み立てたら、いくらになる?
国内株vs海外株 2008年の金融危機から毎年10万ずつ計100万円ぶん投資信託を買ったら今いくら?
積立投資は赤字のほうがうまくいく?波乱の相場で赤字続きだった2016年NISAの積立投資を振り返る

楽天Kobo臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
Amazon Kindleはじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本【電子書籍】[ 竹内弘樹 ]

ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 資産運用
資産運用が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング

注目の記事

auカブコム証券 投信クレカ積立1%還元(月10万まで)SBI証券と比べた場合のメリット・デメリット/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績

3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正されて、クレジットカード決済で投資信託を積み立てる際の上限金額が月5万円から10万円に拡大されることになりました。 新NISA口座を開設したauカブコム証券と旧NISAで投信の保有を続けているSBI証券の一般ク...

よく読まれている人気記事

QooQ