市場が荒れ模様の時は中小型株投信は本当に値動きが大きい?TOPIX連動型とJPX日経中小型、ジェイリバイブ、ひふみプラスを比較

2018年2月8日木曜日

ジェイリバイブ ひふみ 国内株式 投資信託メモ

t f B! P L
市場が荒れ模様の時は中小型株投信は本当に値動きが大きい?

東証一部上場の銘柄に幅広く投資するTOPIX連動型のインデックスファンドと、中小型株を中心に投資する投資信託の値動きを比較してみました。

株式市場が荒れ模様の時は、やはり中小型株を対象にした投資信託のほうが値動きが大きくなるのでしょうか? 直近の基準価額の変動を実際に確認してみます。

比較の対象は『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』、『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』、『ひふみプラス』です。

投資信託の特徴は?

eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX』は、東証株価指数(TOPIX)の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。TOPIXは東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした株価指数です。

eMAXIS JPX日経中小型インデックス』は、JPX日経中小型株指数の値動きに連動する投資成果をめざして運用を行います。

JPX日経中小型株指数は東京証券取引所の第一部、第二部、マザーズ、JASDAQから時価総額、売買代金、ROE(※)等を基に原則200銘柄を選定し算出される株価指数です。時価総額上位20%の大型株式を除外しています。

※ ROEとは自己資本利益率のことで企業の収益力を示します。

eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)、eMAXIS JPX日経中小型インデックス組入上位10銘柄
2017年12月末現在

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選して投資するアクティブファンドです。

ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資するアクティブファンドです。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、ひふみプラス組入上位10銘柄
SBIは2018年2月2日現在 ひふみは2018年1月末現在

『ひふみプラス』の運用責任者は、2018年1月末の月報の中で1月の運用について過熱感のある中小型株の割合を落とし、相対的に割安な大型株の割合を引き上げたと述べています。

時価総額別比率
マザーファンドを共有するひふみ投信の2018年1月末月報より

今回取り上げた投資信託の信託期限は、すべて無期限です。

投資信託の騰落率は?

eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)、eMAXIS JPX日経中小型インデックス、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、ひふみプラスの基準価額の騰落率

上の表は、各投資信託の2月1日から2月7日までの基準価額の騰落率を1日ごとにまとめたものです。

基準価額は、値動きがわかりやすいよう、2月1日を10,000円で統一しています。2月1日から2月6日にかけて基準価額がいくらマイナスになったのか、まとめると下記のようになります。

eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX) -679円(-6.79%)
eMAXIS JPX日経中小型インデックス -840円(-8.40%)
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ -807円(-8.07%
ひふみプラス -838円(-8.38%)

eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)、eMAXIS JPX日経中小型インデックス、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、ひふみプラスの基準価額の値動き

まとめ

多少調整が入ったとはいえ、過去6カ月の騰落率を見ると依然としてどの投資信託も好調な成績に見えます

2018年2月7日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません
購入時手数料は上限の数字でネット証券など無料の場合も

上昇のペースが速すぎて過熱感があるのであれば、株価が適正な水準に落ち着くまで、もう少し不安定な状態が続くかもしれないですね。中小型株は大型株に比べ値上がりする時だけでなく値下りする時も値動きが激しくなりがちと言われています。

比較したのはごく短期間ですが、もし株価の調整が長引いたら中小型株投信のほうが影響が大きくなりそうな予感はしますね。過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありませんから、過去の好調な成績にばかり目を奪われて市場が変調した時のリスクを見過ごしてしまうのは怖いですよね。

逆に言えば、一見急ブレーキがかかったような今回の株式市場の下落も、無理な背伸びをして過大なリスクを取っていないか点検するいい機会かもしれないですね。

追記
その後の値動きを改めて記事にしました。

eMAXIS JPX日経中小型インデックス、 ジェイリバイブ、ひふみプラスの相場が荒れ模様な時の値動きは?eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)と比較




関連記事
直近の国内株式インデックスファンドの値動きを米国株式(NYダウ)や先進国株式の投信と比較
信託報酬の異なる『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』と同<DC年金>の運用実績を比較
高成長の新興企業に投資『MHAM新興成長株オープン』をジェイリバイブやひふみプラス等と比較
配当の下支え効果に期待『SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン』をJPX日経中小型株、ひふみプラス等と比較
世界同時株安?8資産均等型、世界経済インデックスファンド等バランス型投資信託の騰落率と積立・分散投資が効果を発揮する条件とは
日経平均2万3千円割れ 日経平均、NYダウ、先進国株式、新興国株式対象の投資信託の騰落率を確認 積立投資を継続するコツは?
逆風下の実力は?『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』を「ひとくふう」や「たわらノーロード」と比較 含み益の減った今が投信を整理するチャンス!?
世界中で株価下落 全世界株式投信でマイナス幅が小さいのは?楽天・全世界株式、EXE-iつみたてグローバル株式、野村つみたて外国株ほか

楽天Kobo臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
Amazon Kindle人生100年時代の らくちん投資【電子書籍】[ 渋澤健、中野晴啓、藤野英人 ]

ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 資産運用
資産運用が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング

注目の記事

auカブコム証券 投信クレカ積立1%還元(月10万まで)SBI証券と比べた場合のメリット・デメリット/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績

3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正されて、クレジットカード決済で投資信託を積み立てる際の上限金額が月5万円から10万円に拡大されることになりました。 新NISA口座を開設したauカブコム証券と旧NISAで投信の保有を続けているSBI証券の一般ク...

よく読まれている人気記事

QooQ